鬼神様と××しました
目をつぶったまま、恐怖に耐える私。

自分がひたいに汗をかいているのを、触らなくてもわかった。


目をつぶってれば大丈夫っ!

見なければ大丈…………………あれ?



突然体の重い感じが解け、動かせるような感覚になる。

その瞬間…私は、つぶっていた目を開けた。






「よう」


ーーーーーっ!









「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」




私の声は、きっと宇宙まで聞こえたと思う。

それくらい叫んだ。


目を開けて驚いた。

私の上に、さっき目が合ったあの男が乗っていたのだ。





「うるせえ…」

「キャーーー!来るなっ!殺さないで!悪霊退散っ!!!」


ソファーの上でバタバタと暴れ、訳の分からないことを、次々に言いまくる私。


そして隙を見て、その男から離れた私は、キッチンへと逃げ込んだ。
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