鬼神様と××しました


純麻くんが笑う。

その笑顔は、すごく純粋で眩しかった。


私はなんだか胸がいっぱいになり、純麻くんに笑顔を向けるのが精一杯だった。



これが妖怪なの?

こんなに真っ直ぐで、純粋で…眩しい。


まるで人間の私が、すごく汚く見える。



これが妖怪と人間の差なの…?







…………



「次、雪希お姉ちゃんの番だよ」

「はーい。じゃあ…これ」

「ほら!次は大!」


彩芽ちゃんが仕切る。



夕食後


私は彩芽ちゃんに誘われて、子ども部屋で、大くんと3人でトランプで遊んでいる。



「このトランプはね〜私が好きなキャラクターのやつなの」

「そうなの?」

「うん!これ、今学校で流行ってて…」

「雪希ねーちゃん!僕のクラスではね〜」


彩芽ちゃんはトランプ、大くんはカードを私に見せてくれた。



2人共、私をすんなり受け入れてくれたな…

すごく素直だし、2人共いい子。




「ちょっと大!私が先に見せてたんだから、邪魔しないでよっ」

「オレが先だろっ!」


ちょっと仲が悪いのが、たまに傷かな(汗)?




「2人共、学校で流行ってるものを見せてくれてありがとう。ちょっと休憩しようか」


私はさっき純麻くんがいれてくれたジュースを、一口飲んだ。
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