鬼神様と××しました
「お母さんは人間の匂いと、なんか…石鹸みたいな匂いが混じった香りがしてた。それと同じ匂いが、お姉ちゃんからもするな…」


彩芽ちゃんは、ちょっとだけ笑って言った。




「…お母さんはどんな人だったの?」


私は、気になったことを聞いてみた。




「すごく優しくて…温かい人。いつもニコニコ笑ってた」

「そう…」


彩芽ちゃんは、嬉しそうに笑った。



「お母さんに…会いたいな・・」

「…………」


私にそっと寄り添う彩芽ちゃん。

私は彩芽ちゃんの長い髪を、そっと撫でた。



「あれ?大寝てる…」

「!」


ふと隣にいる大くんを見ると、私の膝を枕にして眠ってしまっている。



「フフ。もう子供は寝る時間だもんね」


9時過ぎてるし…



「彩芽ちゃん。大くん、ベットに運ぶの手伝ってくれる?」

「うん!」


私と彩芽ちゃんは、大くんをベットに運んで寝かした。




「彩芽ちゃんは、まだ寝なくて平気?」

「うん!ちょっとだけ夏休みの宿題やってから、寝るから」

「エライね♪」


私も宿題やらなきゃな(汗)




コンコン




子供部屋のドアを叩く音。



ガチャ




ドアが開くと、源喜さんがひょこっと顔を出した。




「9時過ぎたし…送ってく」
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