鬼神様と××しました
なんか…

思っていたよりも遥かに、源喜さんの家族はいい人たちだったな…


源喜さんも…

そんなに悪い人ではないし…



どうしたらいいの?

源喜さんたちを否定はしたくないけど…


このまま受け入れてしまったら、

私は源喜さんと結婚しなきゃならないのかな?



それはまだ…

心の準備もできてないし…


源喜さんのこと…

恋愛として好きにもなってないのに…




「あ、そうだ」

「?」


急に立ち止まり、ポケットをゴソゴソと探る源喜さん。




「…どうしたんですか?」

「これあげるの忘れてた」

「え?」


そう言って源喜さんは、握りしめた手を私に差し出した。

若干ドキドキしながら、私も手を差し出すと…





手のひらに、何かが落ちた。

薄暗い中、手のひらを見ると…
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