鬼神様と××しました
「なにこれ!?」


手のひらには、ぐしゃぐしゃになったゴミくずが。



「さっき食ったガムのゴミ。捨てといて」

「じ、自分で捨ててよっ(汗)」


源喜さんに、そのゴミを投げつける。

ゴミは源喜さんに当たらずに、道端に落ちていく。




「道にゴミを捨てないでくださーい…」

「う…(汗)」


イラッとしながら、道端に落ちたゴミを拾う私。



「ハハハ…」


源喜さんは、ケラケラと笑う。



なんだろう…

なんか…

すごく心地良い…









「お前んちここだっけ?」


私の家の団地の前まで来ると…源喜さんはキョロキョロして言った。

だらだらと歩いていたのに、あっという間に家に着いてしまった。




「はい…ここの3階です」

「そっか」


おかしいな、私…

ちょっと寂しさを感じてる…



「…今日は窓から入らないんですね(笑)」


自分から話題をつくる。

本当どうしちゃったんだろ…




「…お前をさらう時は窓から。今日はちゃんと食事に誘ったから、玄関から」

「フフ…」


クスクスと笑う私。




「おやすみ…」

「…!」


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