鬼神様と××しました
私は携帯をそっと置き、リビングでくつろぐ源喜さんに近づいた。




「…それで?今日はどうしたんですか?」



昨日はあれだけ話したのに…

今日は、なんの用?




「…用がなきゃ、来ちゃいけねえのかよ」

「!」



胸が高鳴った。

正直、嬉しかった。



昨日の源喜さんとの長電話の最中も、こうやって何度ドキッとしたかわからない。

だけど、気づいてないフリをした。

それをあまり、考えないようにしていたんだ。




「…お腹空いてます?」

「うん」

「じゃあ…何か作りますね」


私はキッチンに向かい、軽い朝食を作った。



前よりも、源喜さんのことを受け入れている。

そんな自分が、ハッキリとわかった。
< 87 / 303 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop