16歳の迷子ちゃん


しばらくして、


拓真がウインクしてきたと思えば

友里先輩を連れた拓真が戻ってきた。



「えっアイツ、なに連れてきてんの」

「わわっやばい!超美人じゃん....」



そして拓真と友里先輩が、

あたしたちの前の席に座った。



「はじめましてっ!私、2年の藤堂友里です。皆よろしくねっ」

「よろしくっお願します!あ、あたし沙良って言います!」

「俺は廉です」



沙良は顔を真っ赤にして嬉しそうにそういった。


や...ばい、なんでこんなに綺麗なんだろ~~~



遠くからでも肌の真っ白さとか透き通りが分かったけど、

いざ目の前に来ると、すごくキメ細かくてガラス加工みたいな..


触れたら壊れちゃうような繊細な感じ。


目なんかもパッチリ二重でまつげながいし黒目がちだし...


女の子の欲しいもの全て持っている感じ。



すると気がつけば、友里先輩があたしの顔をのぞきこんできた


「あなたはなんて名前なのっ?」


「あああっ、あたしは、実紅ですっ...!」


するとこれぞ天使の笑みって感じのスマイルで


「実紅ちゃんかぁっ!よろしくねっ」


と言った。


....か、可愛い。
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