16歳の迷子ちゃん
...なんか、新鮮。
いつもは沙良がずーっと面白い話をしてくれて
それに廉とあたしが笑うって感じだったんだけど
その沙良がいないとなんか静か。
「てかさ、今日実紅元気なくなかった?」
「えっ?うそ、」
「なんかさっきもずっとボーっとしてるし。」
「えっ...ごっごめんね。」
「いや、別に誤んなくていいけどさ。なんかあった?」
廉がふっと笑ってそういった。
...あ、あたし気がつけば友里先輩のことばかり考えてたからかも。
「さっき友里先輩いたでしょ?」
「あぁ」
「なんか仕草とか綺麗で見とれちゃったからかな~」
「はっ?お前ホモかよ(笑)」
「ちっ違う!(笑)なんか憧れるっていうか。綺麗だからさ」
「ふーん...」
あたしの答えにあんまり納得いってない様子の廉。
廉モテるって拓真から聞いたけど、
あんまり女子のこと興味ないのかな?
「友里先輩のこと綺麗とか思わないの?」
すると廉は「んー」と
ちょっと考えてからこういった。