16歳の迷子ちゃん
「友里!沙良ちゃん!!」
廊下から声がしてみると、
「あらっ奈々」
「奈々先輩!」
...えっと、誰だっけな。
あっそうだ、生徒会長だ!
沙良と友里先輩の共通点といえば
学級代表で生徒会に関連していること。
2人は奈々先輩に駆け寄るとなにやら話していた。
ふと、俊先輩に目をやると
ちょうど目が合った。
__ッ!!
あたしは急いでそらすも、明らかに体が熱くなった。
しばらく3人は話すと、友里先輩と沙良が残念そうな顔で戻ってきた。
「ごめんねっ俊!あたしちょっと学祭で残らないといけなくなっちゃった」
「ん、わかった」
「ごめんねっ実紅!」
「あっうん!がんばってー」
俊先輩は友里先輩に鞄を渡して「じゃあな」と言うと
あたしを見た。
...えっなに..///
そして目の前まで来た。
...どくんどくん。