16歳の迷子ちゃん
すると目の前の大きな木の陰に人らしきものが見えた。
!!!助けを求めるしか!!!
あたしは唇を噛み締めて木の下まで走った。
「あのっ!!すみま...」
するとそこには
サラッサラの黒髪に
女の子みたいな大きな瞳と長いまつげ。
鼻は外国人みたいに高くて唇は薄い。
この高校の制服を180cmはあるスラッとした体型で
雑誌のモデルさんみたいに着こなしていて、
なんか...芸能人みたいな人がいた。
...これって、小説によくあるパターン!!じゃない?!
彼は王子様みたいに優しくて...お姫様抱っこで
あたしを夢の国へ...さ・ら・う...////きゃっ
顔を真っ赤にしたあたしを不機嫌そうに見上げ、
彼は立ち上がるとスマホを制服のポケットにしまって
目を細めた。
「あんた、誰?」
そしてひとこと。
「...え?」