性別「少年」属性「乙女」

いらない子供

「子供ができたら、きっと自分と結婚してくれるはずだったのに、別れろと言われた。ってな。それはそうだろう、頼まれて仲裁に入ったが、私から見ても、妹の方が男にしがみついているようだった」

仏様の前でするには、なんだかいたたまれない話な気がする。

でも。

ボクはそうやって生まれたんだ。

「あのときも、ここで、話し合いをした。おまえは痣だらけで、泣きもせずおとなしく座っていた。別れてくれ、子供に責任があるのになんでそんなことが言えるの、その繰り返しだった」


なんとなく、見えるような気がする。
< 180 / 525 >

この作品をシェア

pagetop