性別「少年」属性「乙女」

あんなに、倒れそうな、蒼白な顔色で。

歩けなくなるくらい、ショックを受けていた。

マコトにとって、兄弟に恋をすることは、どうしても許せないことだったんだ。


「ごめん……マコト」


苦しめたくない。

もう、マコトを楽にしてやりたい。

だけど。


「それでも、俺は、マコトが好きなんだ」


だから、もういちど話し合おう。

せめて、返事が欲しいんだ。

マコトの顔が、見たい。

嬉しそうな笑顔で、俺のことを呼んでほしい。


俺は、手の中の携帯電話から、また、マコトにメールを打った。


「会いたいよ、マコト」