性別「少年」属性「乙女」
……え?

「マコト!」

陸さんに抱きしめられて、今度こそボクはびっくりした。

どうしよう。
陸さん、きっと、ものすごくボクのこと、心配してくれたんだ。

陸さんの腕に、力がこもる。
身体中が、軋むように痛くて、ボクは、息をつめた。

「痛い、よ、陸さん」

でも、陸さんは離してくれない。

「ごめん、マコト。ごめんな」

とても、痛かったけど。
陸さんの腕は、温かくて、ほっとした。

見かねた看護師さんが、陸さんをそっと引き離してくれる。
ちょっとだけ、残念だったけど、痛みが少し楽になって、ボクはベッドに横たわった。

何がなんだか、まだよく思い出せない。

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