性別「少年」属性「乙女」
「……誠?」
え?
「お父さん。……陸、さん」
入ってきた陸さんが、早足に近づいてくる。
どうしよう。
なんだか、陸さん、怒ってる?
陸さんの手が伸びてきて、ボクは身をすくめた。
でも、陸さんは、ベッド柵につけてあったナースコールを押していた。
「マコト、苦しいんだろ?そういう時はこれ押して、看護師さん呼ぶんだよ」
「ボクは、大丈夫だよ。我慢できるよ」
「我慢するんじゃない」
父さんが、ちょっと呆れたように、ボクの頭を撫でてくれる。
「おまえはどうも、すぐに我慢する癖がついてしまったな」
「そんなこと、ないよ」
どうしても、息が切れる。
心配かけちゃうから、平気な顔したいけど。
気持ち悪くて、痛くて、ホントは泣きたいくらいつらい。
「おとうさん……ごめんね」
心配かけて、ごめんなさい。
痛いくらいで、泣きそうになってて、ごめんなさい。
もっと、ボクは強くならなくちゃいけないのに。
「誠。おまえは、他の人のために頑張ったんだろう。謝ることはない。……おまえは、自慢の息子だよ」
え?
「お父さん。……陸、さん」
入ってきた陸さんが、早足に近づいてくる。
どうしよう。
なんだか、陸さん、怒ってる?
陸さんの手が伸びてきて、ボクは身をすくめた。
でも、陸さんは、ベッド柵につけてあったナースコールを押していた。
「マコト、苦しいんだろ?そういう時はこれ押して、看護師さん呼ぶんだよ」
「ボクは、大丈夫だよ。我慢できるよ」
「我慢するんじゃない」
父さんが、ちょっと呆れたように、ボクの頭を撫でてくれる。
「おまえはどうも、すぐに我慢する癖がついてしまったな」
「そんなこと、ないよ」
どうしても、息が切れる。
心配かけちゃうから、平気な顔したいけど。
気持ち悪くて、痛くて、ホントは泣きたいくらいつらい。
「おとうさん……ごめんね」
心配かけて、ごめんなさい。
痛いくらいで、泣きそうになってて、ごめんなさい。
もっと、ボクは強くならなくちゃいけないのに。
「誠。おまえは、他の人のために頑張ったんだろう。謝ることはない。……おまえは、自慢の息子だよ」