性別「少年」属性「乙女」
「交通事故では、車に乗っていたほうが必ず加害者なんですよ。佐野川さん」
刑事さんたちが、ちょっと笑いながら、言う。
ボクは、笑えなかった。
刑事さんは、僕の怪我の程度について、2、3項目質問してから、出ていった。
どうしよう。
なんでボク、今まで気づかなかったんだろう。
自分のことだけで精いっぱいで、運転手のおじさんのこととか、考えてなかった。
ボクの入院費も、あのおじさんが払ってくれてるんだ。
交通事故は、保険が利かないって、聞いたことがある。
ボク、なんにもできない。
どうしたらいいんだろう。
「マコト?」
面会時間になっていたのも、気付かなかった。
陸さんが、入ってきてくれる。
「陸さん」
「どうしたんだ、マコト。そんな悲しそうな顔して。何か嫌なことでもされたのか?」
刑事さんたちが、ちょっと笑いながら、言う。
ボクは、笑えなかった。
刑事さんは、僕の怪我の程度について、2、3項目質問してから、出ていった。
どうしよう。
なんでボク、今まで気づかなかったんだろう。
自分のことだけで精いっぱいで、運転手のおじさんのこととか、考えてなかった。
ボクの入院費も、あのおじさんが払ってくれてるんだ。
交通事故は、保険が利かないって、聞いたことがある。
ボク、なんにもできない。
どうしたらいいんだろう。
「マコト?」
面会時間になっていたのも、気付かなかった。
陸さんが、入ってきてくれる。
「陸さん」
「どうしたんだ、マコト。そんな悲しそうな顔して。何か嫌なことでもされたのか?」