性別「少年」属性「乙女」
みっちゃんが言って、吉田とふたり、ボクに背を向ける。
嫌われちゃった、のかな。
仕方ないよね。
ボクが、嫌われるようなこと、しちゃったんだし。
……でも、寂しいな。
「気を、つけてね」
ボクが、小さい声で二人の背中に言ったとき、ドアが、向こうから開いた。
「あれ?二人とも来てたんだ?」
陸さん、だ。
陸さんは、手に、箱の入った袋を持ってた。
ボクを見た陸さんが、笑いかけてくれる。
少しホッとして、でも、ボクは自己嫌悪で、うまく笑い返せなかった。
吉田とみっちゃんが、ちょうど陸さんに出口を塞がれたみたいになっている。
陸さんは、ふたりの前に、手に持っていた箱を軽く振って見せた。
「ちょうど、新宿の本屋に用があったからさ、サザンテラスでドーナツ買ってきたんだ。たくさん買ってきたからさ、食べていきなよ」
「え……でも」
みっちゃんも、吉田も、気まずそうにしている。
そう、だよね。
きっと、今は、ボクと一緒になんか、いたくないよね。
嫌われちゃった、のかな。
仕方ないよね。
ボクが、嫌われるようなこと、しちゃったんだし。
……でも、寂しいな。
「気を、つけてね」
ボクが、小さい声で二人の背中に言ったとき、ドアが、向こうから開いた。
「あれ?二人とも来てたんだ?」
陸さん、だ。
陸さんは、手に、箱の入った袋を持ってた。
ボクを見た陸さんが、笑いかけてくれる。
少しホッとして、でも、ボクは自己嫌悪で、うまく笑い返せなかった。
吉田とみっちゃんが、ちょうど陸さんに出口を塞がれたみたいになっている。
陸さんは、ふたりの前に、手に持っていた箱を軽く振って見せた。
「ちょうど、新宿の本屋に用があったからさ、サザンテラスでドーナツ買ってきたんだ。たくさん買ってきたからさ、食べていきなよ」
「え……でも」
みっちゃんも、吉田も、気まずそうにしている。
そう、だよね。
きっと、今は、ボクと一緒になんか、いたくないよね。