性別「少年」属性「乙女」
父さんは、どうして、ボクのこと、引き取ってくれたんだろう。

父さんには、他に好きな人とか、いなかったのかな。

ボクがいたせいで、結婚、できなかったのかな。


ほんとは、聞いてみたいことがいっぱいあるけど。

でも、そんなことやっぱり、聞きにくくて。


せめて、父さんの役に立ちたいって、今は、思ってる。

何も知らなかったころのようには、父さんに甘えられないけど。

全然、以前と変わらなく、ボクに接してくれる父さんが、ボクは大好きなんだ、って、今頃気づいた。


お父さんっ子だって、陸さんや、近所のおばさんたちにも言われたけど。

自分では、そんなつもり、なかった。

同級生に合せるのが、ちょっと恥ずかしいくらいに思ってた。


今は、父さんのこと、とっても大切だって、思う。
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