性別「少年」属性「乙女」
「まこちゃん?どうしたの?」


気付くと、みっちゃんが、ボクの顔を覗き込んでいる。


「なにが?」

「まこちゃん、泣きそうな目になってたから」

「そんなこと、ないよ。大丈夫」


ずっと、考えないように、していたこと。

陸さん、ボクのこと、避けているのかもしれない。

だって。

確かに本当に、卒論は大変だと思うけど。

それでも、1ヶ月のうち、たった1日、たった1分も会えないのは。

きっと、ボクに、会いたくないから。


例えば、テレビを見たり。買い物をしたり。

食事や、大学の友達と遊んだり。

そんなことの時間の方が、ボクに会うことより、今の陸さんには、優先なんだ。

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