性別「少年」属性「乙女」
ほんとうに、ずっと、会いたかったんだ。
もしかしたら、これも、夢かもしれないから。


だから、夢でもいいから、陸さんの顔が、見たい。


陸さんは、黙ったまま、ボクの頭をそっと撫でてくれる。
おでこに、軽く、キスをしてくれる。


「マコト。俺多分、今、ひどい顔をしているから。……ごめんな」
「いやだよ」


言ってしまって、自分でも、びっくりした。
こんなこと言ったら、また、陸さんに嫌われちゃうのに。


「陸さんの顔が見たい、会いたいよ。……それとも、これ、また夢なの?夢だから、陸さんの顔が見えないの?」
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