愛おしい君へ
成人
結ばれる
僕たちは、いつの間にか
高校を卒業し、
大学を卒業し、
成人式を終え、
大人になっていた。
でも僕たちは変わらず
一緒にいる。
大学が実家の近くということもあり
僕はずっと実家に住んでいた。
君は大学の近くのアパートで
一人暮らしをしていた。
毎日、飽きもせず
お互いの家を行き来していた。
大学を卒業し、
お互いそれぞれの仕事を
するようになってからも
それは続けられた。
けれど、
僕はある日
勇気をもってある事を言った。
僕と結婚してください。
よろしくお願いします。
涙を浮かべて
嬉しそうに答えてくれた君。
そして、僕が買った指輪を
はめて嬉しそうに眺める君。
今でも鮮明に
あの時の君の表情を思い出せる。
そして、
純白のウェディングドレスを
身に纏った君は
いつも以上に輝いていて。
こんなに素敵な人を、
本当に僕が貰ってもいいのかと
そればっかり
あの時は考えていたな。
僕は本当に幸せすぎた。