悪魔の妹と天使の彼女
「あの~」
「何かな?」
その子はかなり言いにくそうにしていた。
「えっと~」
「ん?」
その子は意を決したように言った。
「和也さんですよね?」
「確かに和也だけど?」
顔が明るくなった。
「会いたかった。」
「えっと、君は誰?」
「私はサリリ。天使だよ。」
今度は「天使」と言う言葉に疑問が出て来た。
「え、天使!?」
「そうだよ。」
しかし、今回はさほど驚かなかった。
何故なら悪魔を見たからだ。
「天使の証拠はって言ったら見せてくれる?」
「良いよ。」
と言って白い羽を出して来た。
< 5 / 16 >

この作品をシェア

pagetop