幻想
しかし、強固すぎても困る。なぜか?胡桃の手の平に汗が露出してきたからだ。
「にしても、『たいへんよくできました』って渾名としては長くないですか?」
 胡桃は訊いた。
「ごもっとも」と花丸は首を縦に三度振った。「ですから、『たいへん君』だとか、『できました君』という具合に分割されます」
「めんどくさい学生時代ですね」
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