君の隣は…
急に大翔と登下校しなくなって、
家出る時間も変えて、
目も合わせないで、
…絶対話しかけられないように頑張ってたもんね、
…あの頃のあたし。
でも、キライになんてなってないよ。
大翔と話せない日々は辛かったよ…
だって大翔は大好きな、幼馴染だもん。
「キライになってない‼︎むしろ大好き‼︎」
あたしは大翔の言葉を必死で否定した。
「結愛必死すぎでしょ!でもよかった…まじで嫌われてんのかと思った」
「キライになんてなれるわけないよ…」
大翔の安堵した表情を見て、あたしは小さな声で呟いた。
それから少しだけ昔の話をして、それぞれ家に入った。