君の隣は…
2人きりの帰り道
時間が経つのは早いもので今日は入学式だった。
はぁー…めんどくさい。
なんで入試トップで受かっちゃったんだろ…。
がチャッ
あたしが家を出ると、隣の家から大翔が出てきた。
「はよっ!結愛方向音痴だし…一緒に行こーぜっ‼︎」
顔をくしゃっとして笑いながら言う大翔に昔に戻ったような感覚になり、顔が綻んだ。
「余計なお世話だっつーの‼︎」
なんて可愛げのない言葉を言いながらちゃっかり大翔の隣を歩いた。
「可愛くねぇやつ‼︎お前にはデレってもんがねぇのかよ⁉︎」
「大翔にはデレ見せる必要ないし〜」
あたしが冗談っぽく言ったら大翔は一瞬悲しそうな顔をした。