君の隣は…




聞き取れないような小さな声だったけど何か言ったような気がする。




「別になぁーんもっ‼︎」




大翔はなぜか急に上機嫌になり、あたしの手を握って歩き出した。




「ちょっ大翔‼︎」




あたしの声なんかガン無視で…




でも久しぶりに繋がれた手を見て少しだけ嬉しくなった。




もう大翔に近づいてもいいんだって…




「じゃあなっ結愛っ‼︎」




「うん、ばいばい‼︎」




久しぶりに大翔と話したのはすごく楽しかった。




止まってた時間が動き出したかのようにも感じた。




大翔を見る度に周りの目を気にしてた。




だけど今日はなんにも気にしないで大翔との会話をただひたすら楽しんだ。




大好きな幼馴染と距離を戻すということはこんなにも楽しく、こんなにも幸せなんだと思った。









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