君の隣は…
無自覚な彼女 side大翔
俺は香西大翔。
結愛の幼馴染で結愛とは物ごころつく前から一緒にいる。
そして俺はもう10年以上もずっと結愛を想い続けている。
そんな結愛と同じ高校に無事合格し、喜んでいた俺だったが…
…結愛と同じクラスになれなかった。
結愛と同じクラスになれなかった俺は1人で教室に入り席に着いた。
席に着くと香水臭くてケバい女が近づいてきた。
小学生の頃から俺はモテていた。
だからこんな状況も慣れている。
だが俺が誘いに乗る女は1人しかいない。
今も昔もこれからも。
誘われることはもうないかもしれないが…
俺の心を奪った大切で大好きな幼馴染であり、1人の女である結愛。
小学生の頃までは結愛は俺にべったりだった。
…俺が結愛にべったりだったのかもしれないが…。