君の隣は…
「優しくすんな、バカ」
あたしは大翔の後ろ姿にむかって小さく呟いた。
「あ?なんか言ったか⁇」
げっ…聞こえんのかよ。地獄耳ー‼︎
「なっ何もない‼︎」
「そ?てか俺さ〜春休みの課題終わんなくてヤバいんだよね…」
「あたしもだよ‼︎てか大翔高校どこ?」
そういえばあたし大翔の高校知らない…
中学入ってから滅多に話さなくなったからなぁ…。
てか話せなかったんだよね…。
色々あったし…
大翔、いっつも女の子に囲まれてて近寄れなかったし…。
だから今日話すのもめっちゃ久しぶりなんだよね…。
「俺は〜どこだと思う⁇」
なんか大翔ニヤニヤしてんだけど…