【完】ワガママな彼女
こんなに助けてと言っているのに…どうして気付けなかったのだろう。

「ごめんな?」

俺はギュッとミウを抱き締めた。

「どうして…マサキが謝るの?」

「気付いてあげられなかった」

「いいよ…ごめんね?汚くて…別れよ」

俺の胸を押して離れようとするミウ

「ミウは汚くない…お前と別れる気なんてねぇから。」

ミウは泣いた。

子供みたいに声をあげて泣いた。

「マサキ…大好き」

ワガママじゃないミウだった。

素直に可愛いとさえ思えた。

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