【完】ワガママな彼女
「誰にやられた?」

下着姿のミウを抱き上げて、俺の上に座らせた。

「……お父さん」

ボソッと小さい声で言ったミウ

「何で?」

至って優しく話しかければミウは言った。

「2年前お母さんが男と逃げてから、お父さんは私をお母さんだと思うようになったの。お母さんに似ている私を抱いて自分を捨てたお母さんに重ねて殴って蹴られて…」

俺はミウの言葉を黙って聞いた。

絶対に聞か逃さないように…

< 9 / 14 >

この作品をシェア

pagetop