Tea Time
「んっ!」
彼女が小さな悲鳴を上げる。
でも、俺は腕を緩めなかった。
もっと抵抗されるかと覚悟していたが、彼女はぎゅっと目をつぶり、俺にされるがままになっていた。
あまりの衝撃で、抵抗する術がなかったのかもしれない。
逃げられない程度に腕の力をゆるめ、優しく頬をなでると、彼女が首をすくめる。
その仕草が愛しくて、思わず微笑んでいた。
初めは荒々しく奪った唇だったが、彼女を怖がらせないように、柔らかく包み込むように、角度を変える。
次第に彼女の表情が和らいでくるのがうれしくて、キスが止まらない。