Tea Time

「すみません。ちょっと、つきあってください」


三日後の帰り、職場から少し離れたところで、彼女が出てくるのを待っていた俺は、強引に彼女を連れて歩き出した。


「あの、古川さん、どこへ行くんですか?」


泣きそうな顔で彼女が聞く。


「ゆっくり話ができるところですよ」
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