Tea Time

単刀直入に切り出すと、彼女は困惑してじっと俺の顔を見た。

彼女と視線を合わせるのは、久しぶりのことだ。


「忘れろなんて、言われても、できませんから」


「あの……古川さん、酔ってただけですよね? だから、そのことはもういいです」


「お酒の勢いだったって言うんですか? だったら、もう一度、証明します」
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