Tea Time

そう言うと、テーブル越しに身を乗り出して、俺は彼女に口づけた。


唇に触れたと同時に、座敷の襖ががらりと開けられた。

はっとした店員は、一瞬のうちに、表情を取り繕って、突き出しを並べてそそくさと出て行った。


「折屋さんって、隙がありすぎますよ」


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