僕の名を呼ぶ君の声



あたしが嫌いなものを言うと、メモするみたいに手を動かしてる


世那ってそんなことするんだ、かわいい




なんて思ったり



「メモ、できましたか?」

「あ、分かった?メモしてるって」

「分かったよ~」

「じゃあ、もっとメモするために自己紹介、お願いします」

「あたしの!?」

「そう、美歌の自己紹介」

「今さら感あるね」

「俺、美歌のことで知らないことたくさんあるから」





そういって、世那はあたしの前にエアマイクを向けてきた


やっぱり世那の手、カッコいい



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