僕の名を呼ぶ君の声




きっとそれから、世那はたくさん好きなところを言ったんだと思う



でもあのときのあたしは何一つ聞けなかった


世那が何を言うのか怖くて怖くて、聞けなかった






あたしの知らない世那がたくさんいた



知らないところで世那は、どんどんあたしの先を行ってしまう




追い付きたくても追い付けない





こんな気持ち、初めてでどうしたらいいのか分かんない



なんだか、世那の笑顔を見るのも怖くなってしまいそう


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