僕の名を呼ぶ君の声



「ん?」

「なにぼーっとしてんの?」




「んー、やっぱ俺、美歌にはコクらない」




「は?世那大丈夫?」

「今の関係壊したくないし」




「その関係を壊さないとその先ないよ?」




「いいんだよ、美歌見てられるだけで
俺なんかがそれ以上望んだらダメなんだよ」




「はぁ~
世那っていつからそんな弱気になったの?」

「生まれつきなんで」

「俺知らないからな、他の男に美歌ちゃんとられても!
忠告はしたからな!」



< 150 / 208 >

この作品をシェア

pagetop