僕の名を呼ぶ君の声



やっぱり美歌は工藤くんといた方が幸せになれる



俺は見てるだけで十分なんだ

それ以上を望んじゃいけない



「工藤くん、何しに来たんだろう」

「さあな」


一緒に帰る約束しにきた、なんて教えたら光之助は大騒ぎするに決まってるから言わない



でも、本当はこの事実を認めたくないから言わないだけ


「まあ、いいや
朱音ちゃん誘ってくる~」

「光之助!
今日は二人で行こう」

「え?」

「今日は久しぶりに二人で話そう」

「それもいいね!
世那いたら朱音ちゃんとイチャイチャできないしー」



< 176 / 208 >

この作品をシェア

pagetop