あたしと君と先輩と



「こんにちは。マネージャー志望の子だよね?」



先輩にそう聞かれてあたしたちは

『はい!』

と元気よく返事をした。





「俺は、三年の津田祐人。よろしくね。」



『よろしくお願いします。』



あたしたちがそう言うと、先輩は少し困った表情を浮かべた。




どうしたんだろうと思っていると、先輩に


「ちょっと言いにくいんだけど、うちの部のマネージャーは今すでに3人いるから、各学年ひとりで足りるんだ。そうなると、君たちのどっちか一人ってことになっちゃうんだけど…」




と言われた。




そんなことを考えてなかったあたしはすごい困った。



二人でやるって決めてたのに、どうしよう。








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