あたしと君と先輩と
あたしが困っていると、叶絵があたしの横で、
「そういうことなら、この子やります。」
と言ってあたしの手をつかんで上にあげたのだ。
叶絵のほうを見ると、叶絵は口パクで“がんばれよ”と言ってくれたのだ。
あたしはこの高校の男バスのマネージャーがやりたくてここまで頑張ったんだ。
叶絵にはちょっと悪いけど、あたしはどうしてもマネージャーがやりたかったから、譲ってもらった。
「はい!あたしやります。」
あたし大きな声で言った。
そうすると先輩は、
「ほんとにごめんね。じゃあ君、よろしくね。」
「はい。」
よしっ!
がんばるぞー