あたしと君と先輩と
あたしが部室に着いた時にはもう、先輩のマネージャーさんはジャージに着替え始めていた。
そこには、叶絵のお姉ちゃんもいた。
「あっ、由寿ちゃん!えーと、そこら辺の空きロッカー自由に使ってー。」
あたしが部室の入り口でどーしたらいいか困っていると、叶絵のお姉ちゃんの華絵(はなえ)さんが声を掛けてくれた。
あたしもそれに続いて挨拶をした。
「はい!これからお世話になります。よろしくお願いします。」
「由寿ちゃん固いなあ。もっと緩くていいよー!ここの部のマネージャーの上下関係とかないに等しいからさっ」
華絵さんの言うとおり、先輩のマネージャーさんはみんな優しそうだ。
あ、そーいえば今日は、華絵さんに三島先輩のことを聞いてみるんだった!
よし、今のうちに華絵さんにアポとっとこ!
華絵さんとは何回か一緒に遊んだことあるし、結構仲いい方だった。
だからあたしが帰りにファストフード店に寄りたいって言ったら、簡単にOKしてくれた。