桜崋
ガッシャーン!!
『いったぁ…。』
「いってぇ…。ワリィ!大丈夫か!?」
この人は…誰…?
サラサラな茶髪ヘア…クリクリな二重…女のアタシでも羨ましい長いまつげ…
170㎝以上あるか位の身長…
「ん?アンタ引っ越してきたの?」
『あ、はい。えっと…あそこに見える一軒家のとこ。』
「あー!美和子おばちゃんのとこね!そいや今度孫が来るんだって言ってたわ。」
『おばあちゃんの知り合いですか?』
「おぅ!よく遊びに行ってるぜ。」
あ…そぅなんだ。
「ま、とにかく送ってってやるよ。」
いやいや…やるよって、そっちがぶつかってきたのに上から目線ですか。
「あ、名前…名前は?」
『星野美桜。』
「美桜 ね。俺は香久山 利玖。よろしくな。」
『こちらこそ。』
「はーい、乗って乗って。後ろ。」