おとななこども
「もー、それじゃあ何言ってるか全然わかんないよー!」

委員長がイライラすると言うように言った。

「だって、リラックスって…」

「そう言う意味で言ったんじゃないんだけど…」

困ったようにくちごもってしまった委員長に、
「なあ、役を変えた方が手っ取り早くね?」

執事役の男子が呆れたように言った。

よし、ナイスだ!

あたしは心の中でガッツポーズをした。

「でも…くじで決まっちゃったし…」

委員長は困ったと言うように言った。

「でも主役がこんなんじゃ絶対無理だと思うよ。

なあ」

男子が周りに同意を求めた。
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