おとななこども
褒められて…いる、のか?

「あの…もういいですか?

あたし、部活に行かなきゃいけないので」

エナメルバッグにペンケースを放り入れると、バッグの口を閉じた。

マリエに連絡したとは言え、あんまり待たせちゃ悪い。

エナメルバッグを肩にかけた時だった。

「百花と同じだ」

会長が呟くように言った。

「はっ?」

モモカ?

会長、彼女いたんだ。

知らなかった。

…初めて聞いた訳だけど。
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