おとななこども
保健室に入ってきたのは、
「あ…」
「おや」
会長だった。
そのとたん、文化祭の打ち上げの出来事があたしの頭の中に浮かんだ。
会長に、何度もキスされたあの出来事。
あたしは首を横に振って、浮かんだ出来事を頭から追い払った。
あれは…あたしもどうかしてたんだ。
「あれ?
先生いないんですか?」
会長が保健室に先生がいないことに気づいた。
「いないみたいですけど、どうしたんですか?」
そう聞いたあたしに、
「実は、つき指をしてしまったみたいなんです」
会長は右手を差し出した。
差し出した右手の人差し指が腫れていた。
「あー、はい」
あたしは冷蔵庫から保冷剤を出すと、腫れている人差し指に当てた。
「あ…」
「おや」
会長だった。
そのとたん、文化祭の打ち上げの出来事があたしの頭の中に浮かんだ。
会長に、何度もキスされたあの出来事。
あたしは首を横に振って、浮かんだ出来事を頭から追い払った。
あれは…あたしもどうかしてたんだ。
「あれ?
先生いないんですか?」
会長が保健室に先生がいないことに気づいた。
「いないみたいですけど、どうしたんですか?」
そう聞いたあたしに、
「実は、つき指をしてしまったみたいなんです」
会長は右手を差し出した。
差し出した右手の人差し指が腫れていた。
「あー、はい」
あたしは冷蔵庫から保冷剤を出すと、腫れている人差し指に当てた。