おとななこども
なんて感心している場合ではなかったことを思い出した。

「…はい?」

もう1度聞き返した。

「僕と、男女交際をしていただけませんか?」

…ボケた自分を恨んだ。

「おつきあい=男女交際」なのよ。

って言うか、モモ繋がりだからあたしとつきあえって?

妹さんと名前が似ているから、あたしとつきあえって?

「ジョーダンにしろ何にしろ、そう言うのはエイプリールフールの時に言ってください」

あたしは言い返した。

「そもそも妹さんを引き合いに出して告白するのは、あたしよくないと思います」

頬をさわっている会長の手を振り払った。

チラリと、時計に視線を向ける。
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