おとななこども
「だけど…ムチャしたあなたもあなたで悪いんですよ?」

「…面目ないです」

呟くように返したあたしに、
「僕に心配をかけた代償です」

言い終わったのと同時に、会長の顔が近づいてきた。

「えっ…待っ…」

待ってと言いかけたあたしの唇を会長の唇がふさいだ。

チュッ…と音を立てて、会長の唇が離れる。

「――んっ、ちょっ…」

続けて唇をふさがれた。

何度も、何度も、唇をふさがれる。

「――か、い…ちょ…」

会長の唇が離れた。
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