おとななこども
それにしても、ずいぶん積極的な人だ。

僕は女の子たちに乗せられるまま、生徒会長になったと言う…まあ、1番は百花の存在である。

「へぇ、お兄ちゃん生徒会長になるんだ」

彼女たちに乗せられそうだと言った僕に、百花はそう返した。

「いや、なるって決まった訳じゃないんだ」

困ったと言うように返した僕に、
「いいんじゃない?

お兄ちゃんならうまく行くと思うよ」

百花は一言返した。

彼女の一言のおかげで、僕は生徒会長に立候補したと言う訳である。

…しかしこうして言って見ると、動機が不純だな、うん。

だけど、百花に罪はない。
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