おとななこども
時代劇のセットかよ…。

そうツッコミを入れずにいられなかった。

まるで武家屋敷だ。

分厚い表札には『白鳥』と達筆で書かれていた。

さすが、華道の人だ。

武家屋敷に唖然と口を開けて立ちすくんでいるあたしに、
「ただいまー」

美女が入って行った。

「えっ!?」

自宅だったんかい!

そりゃわかる訳だ。

…んっ?

あたしはふと思った。

この子、もしかしてとは思うけど…?

「おかえり、百花」

会長が出てきた。
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