おとななこども
と言うか、百花ちゃんそんなにあたしが帰って欲しくないのかな?

「じゃあ…わかりました」

仕方なくそう言ったあたしに、会長の顔が明るくなった。

お茶1杯飲んだらさっさと帰ろう。

「では、ご案内します」

会長が背中を見せた。

本当にお茶飲んだら帰ろう。

そう思いながら、会長の背中を追おうとした時だった。

「なるほどね」

百花ちゃんが呟くように言った。

「えっ?」

何がなるほどなんだ?

百花ちゃんは驚いたと言うように目を動かした後、落ち着いた。
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