おとななこども
百花ちゃんは笑って、
「まあ、よろしくね?
えーっと…」
「平岡桃です」
あたしの顔を見ている彼女に自分の名前を教えた。
「ああ、同じモモなのね。
私のは“百の花”って書いて“百花”だけど」
「えっ、そうなの?」
驚いて返したあたしに、
「あなたは?」
百花ちゃんが聞いてきた。
「果物の方の」
「…なるほど」
百花ちゃんはうなずいた。
「私と同じ“モモ”だからお兄ちゃんに気に入られたのね。
まあ、同じ“モモ”同士よろしくね?」
百花ちゃんは笑うと、中に入って行った。
あたしも気づかれないように息を吐いた後、後に続いた。
兄も変人なら、妹も変人なのね。
「まあ、よろしくね?
えーっと…」
「平岡桃です」
あたしの顔を見ている彼女に自分の名前を教えた。
「ああ、同じモモなのね。
私のは“百の花”って書いて“百花”だけど」
「えっ、そうなの?」
驚いて返したあたしに、
「あなたは?」
百花ちゃんが聞いてきた。
「果物の方の」
「…なるほど」
百花ちゃんはうなずいた。
「私と同じ“モモ”だからお兄ちゃんに気に入られたのね。
まあ、同じ“モモ”同士よろしくね?」
百花ちゃんは笑うと、中に入って行った。
あたしも気づかれないように息を吐いた後、後に続いた。
兄も変人なら、妹も変人なのね。